第39回北海道特別支援教育研究協議会道南地区大会(今金大会)兼北海道今金高等養護学校公開研究会が開催されました
7月31日、北海道今金高等養護学校にて、北海道特別支援教育研究協議会(通称北特研)の道南地区研究大会が開催された。「夢や志をもち、社会の一員として地域とかかわり、自分らしく豊かに生活できる児童生徒を育てるために」を大会主題とし、道南地域の小、中学校、特別支援学校の教職員や同校教職員104名が参加した。
今回は、次期学習指導要領に向けた各学校の教育課程の編成・準備が緊要な課題であるため、各学部や寄宿舎の4部会に分かれて、それぞれ2~3本の実践発表と、それに基づく研究協議を実施した。研究協議では、様々な質問や意見が飛び交い、活発な議論が展開された。協議後は、各部会の助言者(道南地区特別支援学校教頭)からまとめと具体的な助言がなされた。
午後からは、北海道教育大学函館校教授、北村博幸氏による講演会が開催され、同氏は事例を交えながら「子どもと環境の相互作用に着目して指導・支援の方向性を考えること。」「子どもの強い部分を生かした指導が大切であること。」「子どもの課題となる部分が、見方を変えると指導の手がかりとなったり強みになったりして、自分らしい生き方ができるようになること」などを強調した。参加者からは、今後の指導に生かしたいとの声が多く寄せられた。
なお、今大会は同校の公開研究会も兼ねており、就労支援や校内研究をはじめとする実践も紹介し、キャリア教育の視点からキャリアプランニング・マトリックスと関連付けた教育課程の整理や協同学習、地域と一体となった企業内実習、「模擬株式会社」、連携協定、障がい者スポーツなどに取り組んでいる点は、参加者の注目を浴びていた。