校長だより

「自ら楽しむ・楽しんでもらう」という『与える人』へ ~音楽部ライブ・寄宿舎ウインターフェスティバル~

    12月5日(木)、音楽部のライブが行われました。
    音楽部の生徒たちが、これまでの練習の成果や趣向を凝らした演出で、大変楽しいものとなりました。楽器初心者として入部した新入生たちも、いつの間にか堂々と演奏をしていました。また、曲の合間のMCでも会場を沸かせてくれました。
 何より生徒たちが「自ら楽しむ、楽しませる」と『与える人』になっていました。『与える人』になるためには、事前の練習と準備(+アドリブ)が必要です。これまでの練習と準備、お疲れさまでした。

 

    12月11日(水)、寄宿舎のウインターフェスティバルが行われました。
  実行委員を中心に趣向を凝らした大変楽しいものでした。回を重ねる毎に実行委員会のパワーとアイデアにびっくりさせられます。全ての参加した生徒たちが、笑顔に溢れた良い表情を見せていました。
 これも生徒たちが「自ら楽しむ、楽しませる」と『与える人』になっていたからです。引き続き、「楽しい寄宿舎生活」にするために自治的活動の充実を図っていってほしいと思います。これまでの準備と当日の運営、お疲れさまでした。

困難な状況でも前を見て突き進む~学校祭を終えて~

   11月22日(金)・23日(土)に本校の学校祭が行われました。学校祭のテーマである『天元突破~走り出せ最高到達点へ~』のもと、より良い学校祭にしようと準備を重ねてくれた実行委員会の皆さん、本当にありがとうございました。
 このテーマには、「困難な状況でも前を見て突き進む」という意味が込められていました。私が日頃から皆さんに話している「どんな状況や環境でも、全力(ベスト)を尽くす。最後までやり抜く。」に通じるものです。皆さんの心意気と決意を感じるものでした。
 
 今年度は例年と趣向を変え、校内装飾やプレゼンテーション発表、販売会で日頃の学習の成果を発揮しました。
 前日祭には、校内装飾やプレゼンテーションの発表がありました。どの学年も趣向を凝らした、学年の個性にあふれた発表でした。装飾の意図や理由がしっかり伝わってきました。完成したときの達成感はひとしおだったと思います。
 このように形として現れる装飾もすごかったですが、形としては表れないことも、皆さんは学びました。これまでの学習で、みんなでアイデア・意見を出し合い、話し合い、合意形成を図り決定し、役割分担をして、協力して作業を進めていました。この経験は、何より大切なことです。必ず将来の力となります。

 そして、有志の発表では、皆さんのパワーを感じました。いつの間に練習をしていたのかというくらい、短い期間でしたがすばらしいパフォーマンスでした。有志の皆さんのやりきった感を感じました。これも日頃より「自ら楽しむ、楽しんでもらう」という与える人になってほしいことを話していましたが、それを実現してくれました。

 本祭では、販売会に多くの方々にお越しいただきました。保護者や地域の方々、卒業生等々への感謝の気持ちを込めて「おもてなし」ができました。また、自分たちが製作した、育てた製品や生産品を購入して喜んでいただくこともできました。
 働くことの根源は、人に喜んでいただく、感謝していただく、人の役に立つことと話してきました。多くの方が笑顔で喜んでくれました。さらに喜んでいただけるよう、質の高い良い製品を製作、生産できるよう、作業学習を頑張っていきましょう。

 そして、全校での音楽発表、一人一人声が出ていて、表情も良かったです。私は感動しました。きっと皆様に、感動をお届けすることができたと確信しています。

    保護者の皆様や地域の方々に、2日間の学校祭をつうじて、生徒たちは、今回のテーマに込められた意味である「困難な状況でも前を向いて突き進む」姿をご覧に入れることができたと思います。
 本校は、感染症の流行により、当日残念ながら参加できなかった生徒や十分な準備ができなっかった生徒もいました。そんな状況や環境でも、それぞれがそれぞれの立場で全力(ベスト)を尽くしてくれました。正に、困難な状況でも前を向いて突き進んでくれました。そんな生徒たちをたくましく思います。
 これも生徒たちを温かく見守っていただいている保護者の皆様や地域の方々のおかげであります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 生徒の皆さん、大変おつかれさまでした。

  

  

実りを実感~学び・収穫・製品~

   校内では各学科が販売会を行っています。
 作業学習等で製作した、育てた製品や生産物を、校内の教職員に購入していただく学習です。

 生徒たちが作ったペンケースが布巾、そして、キャベツやじゃがいも、さつまいもなど、一目でそのきれいさや立派さが分かるものでした。そこには、作業学習等での丁寧さや集中力、根気強さ、頑張りが、実りとなって表れていました。
 校長室で、生徒たちが製品や生産物をおすすめをする姿に、自ら製作した、育てたという愛着や自信を感じさせるものでした。ものづくりの基本は、人に喜んでいただくことです。それが自己有用感(肯定感)となっていきます。様々な実りを感じるものとなりました。

 来る11月22日(金)・23日(土)に前日祭・学校祭を開催いたします。23日(土)は一般公開となります。販売会において、生徒たちがこれまで製作した、育てた製品や生産物を、保護者の皆様や地域の方々に提供し、喜んでいただければと考えています。
 是非来校していただければ幸いです。生徒・教職員一同「おもてなし」の精神で対応させていただきます。お待ちしております。

   

公開研修会~学び続ける組織の実現へ~

    先日(11月1日)、「公開研修会」を開催しました。
 本校は、檜山管内唯一の特別支援学校であります。ですので、ここ今金町をはじめ、檜山管内の特別支援教育の充実・発展に資する「特別支援教育のセンター的機能」を発揮する使命があります。その意味で、この「公開研修会」を開催できましたことを大変うれしく思います。

 「公開研修会」のテーマである『社会自立に向けた道のりを歩む』に基づき、午前中は授業公開とディスカッション、午後は本校概要の説明、そして、北海道教育大学函館校准教授の本田真大(ほんだまさひろ)氏よる、「不登校と援助要請~社会的自立につながるSOSの出し方・受け止め方」と題した講演会を行いました。

    参加していただいた方々が、明日へのヒントや今後の実践の参考及び関係機関相互の連携・協力のきっかけとなったことと思います。
 ただ、あくまでも研修の主体は我々ですので、教職員同士の学び合いを大切に、学ぶ姿勢で取り組みました。授業公開や講演会においていただいた、多くの御意見、御示唆、御指導を真摯に受け止め、今後の教育活動に生かしてまいります。大変ありがとうございました。

 引き続き、「学び続ける組織」の実現を図るとともに、「センター的機能」を発揮し、檜山管内・道南地区・全道的な特別支援教育の充実・発展に努めてまいります。

 

      

模擬株式会社(IMAKANE FACTORY)学習会

   先日(10月29日)、「模擬株式会社(IMAKANE FACTORY)学習会」がありました。
   内容は、「利益の学習」と「卒業生の近況」でした。

 まず、「利益の学習」をしました。原価と利益から値段を決めることや、利益を高めるための生産品・製品の質の向上、多く売るための工夫等を学ぶことは非常に大切です(あくまでも学習活動としての押さえ、道立学校職業学科は利益の追求はしない)。収入と支出の関係は会社ばかりではありません。個人の金銭感覚を学ぶことにもなりますので、各教科、領域で関連した学習による「各教科等横断的な指導」を実践していきます。

 次に、「卒業生の近況」がありました。卒業生たちの現在の様子や後輩たちへのメッセージがありました。立派に職業人として働いている卒業生の姿に、在校生は羨望の眼差しを送っていました。卒業生たちからの後輩へのメッセージは、社会生活の厳しさや楽しさを実感できるものでした。
 卒業生が頑張っている姿は、在校生のみならず教職員にとっても大きな励みとなります。

 本校の特色ある教育活動「模擬株式会社(IMAKANE FACTORY)」の更なる充実・発展に努めてまいります。