校長だより

個性輝く13名の卒業生に贈るメッセージ ~卒業生を送る会にあたり~

 2月27日(木)、「卒業生を送る会」が開催されました。
 生徒会執行部の運営、進行のもと、各学年の趣向を凝らした出し物等がありました。
 
 1、2年生の生徒からは、3年生に向けての感謝の気持ちや寂しさの感情が表れたものでした。3年生からは3年間の成長の跡と1、2年生への期待が表れていました。特に、3年生の生徒から教職員への感謝の気持ちが述べられたときには、私は涙をこらえるのに必死でした。

 最後に、私から個性輝く13名の卒業生にメッセージを送りました。
 Aさん、いつも優しく、穏やかに対応できること、そして、自分の役割を確実に黙々とこなすところ、さらには、今年度の学校祭のプレゼンテーションでは体調を崩し欠席した仲間の代役を難なくこなすところ、最高でした。
 Bさん、「校長先生、これ一緒に買いましょう」と見学旅行の浅草で買ったキーホルダーは、今も校長室に飾ってある宝物です。そして、学校祭でのプレゼンテーションでは、自ら企画し、校長先生を巻き込んで楽しいVTRを作成したところ、最高でした。これからも自分から「与える人」になってください。
 Cさん、見学旅行で訪れた刀剣博物館では、刀に関する知識を校長先生に教えてくれました。校長先生は知らないことばかりでした。一つのことを極める、博識さ、最高です。
 Dさん、プロレス好きのDさん、今金町でプロレス観戦をしましたね。見学旅行では、Dさんにお鍋やお料理をよそってもらったことは一生忘れません。周りを見て、周りに合わせられる優しさ、最高でした。
 Eさん、Eさんの博識さには驚かされることがたくさんありました。見学旅行で訪れたスカイツリーより高い、世界一のタワーを教えてくれましたね。好奇心の強いEさん、最高でした。
 Fさん、真面目で穏やかに話しかけてくれるFさん、最高でした。みんなの前での発表もどんどん上手になっていきましたね。「ヤー!」。
 Gさん、穏やかに人の話を聞けるところ、そして、その笑顔。人を癒してくれる。癒し系のGさん、最高でした。
 Hさん、毎週金曜日の早バスによる給食は、寄宿舎のラウンジでHさんと話をしながら食べるのが楽しみでした。特に2年生のときに。3年生になるとすっかりお姉さんになってしまいましたね。誰からも愛されているHさん、最高でした。
 Iさん、見学旅行のバスの中でのカラオケ、演歌が好きなIさん。上手に歌ってくれました。楽しいことを考え、みんなを楽しませられるIさん、最高でした。
 Jさん、スポーツ部として、対外試合に参加し、活躍してくれました。また、絵のセンスも最高です。そして、見学旅行での「おなわ」事件、自分から楽しもうとするところ最高でした。
 Kさん、宿泊研修や見学旅行の自主研修はKさんと一緒に行動しました。周りに対して気を遣い、優しく行動できるところ校長先生は知っています。最高でした。
 Lさん、Lさんの絵は最高です。そして、みんなと分け隔てなく、公正公平に人とつきあえるところ、そして、落ち着いた生活態度も、最高でした。
 Mさん、しっかりしたお姉さんでした。仲間たちに指示を出したり、助けたり。今ではお母さんをもしっかり助けていますね。そんなMさん、最高でした。

 13名の卒業生の皆さん、さらに個性を発揮し「自分らしく、楽しく、かわいがられて生きていく人」となってください。
 御卒業おめでとうございます。

「たかがゲーム、されどゲーム!」 ~寄宿舎ゲーム大会にあたり~

 2月26日(水)、寄宿舎において「ゲーム大会」が開催されました。
 ゲームは、大手ゲームメーカーの対戦アクションゲームであります。予選会があり、敗者復活戦から勝ち上がった1名を含めた8名の決勝ラウンドでした。
 どの闘いも熾烈であり、好試合の連続でした。何より生徒たちの熱心さ、熱量を感じるものでした。それだけ入り込んでいますので、入念な準備をしてきたことが伺えます。
 この大会に備えて、朝夕の自由時間に練習を重ねていたそうです。ですので、お互いの努力、頑張りを知っているのか、闘いが終わると自然にお互いに健闘を讃え合うのです。
 
 私は参観していて、一種のカルチャーショックを受けました。スポーツ(運動)において、最近これほど心から戦いが終わった後に、健闘を讃え合うだろうか。疑問を感じました。たかがゲームですが、一生懸命さとお互いを尊重し合う精神があったのです。
 
 このゲーム大会は、生徒からの声をきっかけに企画されたようです。日頃より、寄宿舎生活をより良いものにする自治的活動の充実を図ってきました。このゲーム大会は、その一つの形でもあります。
 
 決勝ラウンドの選手は、自ら来てほしい、応援してほしい方々に「ゴールデンチケット」(写真)を配りにいきました。そのかいもあり、会場であるラウンジには、多くの参観者が訪れ、大変盛り上がりました。

 結果は3年生が意地を見せ、1年生を破り優勝。卒業前の大きな思い出を創ることができました。

 参加した全選手の清々しい姿に、私は「たかがゲーム、されどゲーム」という思いを強くしたのです。

 

ゴールデンチケット  寄宿舎ゲーム大会対戦

「給食は、共通経験(共通の思い出)」 ~全国学校給食週間の実施に当たり~

 1月20日(月)~23日(木)、全国学校給食週間にあわせて、本校でも趣向を凝らした学校給食が提供されました。

 全国学校給食週間は、学校給食の目的や歴史、食事のマナー、地元の産物や様々な食文化を知り、感謝して食べる気持ちや尊重する心を育てることを目的としています。

 この間、本校では「保健委員会リクエスト~スタミナもりもり献立~」、「昔ながらの給食献立」、「日本の和食献立」、「北海道ご当地献立~函館~」と題して、豚丼や揚げパン、あじフライ、シスコライスなどが提供されました。
 特に、「北海道ご当地献立~函館~」のシスコライス(写真)は、興味をそそるものでした。函館勤務経験のある私ですが、恥ずかしながらシスコライスを知らず、小堤栄養教諭に丁寧に教えていただきました。
 シスコライスは、函館出身の人気ロックバンドのメンバーの行きつけとしても有名な函館市内のお店の名物メニューで、30年以上親しまれている函館市民のソウルフードだそうです。

 給食は、生徒たちの共通の経験として、記憶に残るものです。共通の思い出として、あの日の豚丼や揚げパン、あじフライ、シスコライスが思い出されるのです。

 昨今の物価高騰により、安心安全、そして、おいしい給食提供は、限られた予算の中で困難をきたしています。栄養教諭や事務部の担当者で、工面しやり繰りをしながら、この窮地をしのいでいるところです。しかし、限界があるのも事実です。
 今後も、引き続き、栄養教諭や事務部担当者、調理員での創意工夫のもと、安心安全、そして、おいしい給食提供を図ってまいります。

 保護者の皆様の御理解と御協力をお願いします。

       

 

「1月住ぬる 2月逃げる 3月去る」~第3学期始業に当たり~

 令和7年1月14日、第3学期の始業式が行われました。

 昨年の12月20日に行われた第2学期の終業式で、私は、生徒たちに「3学期始業式では、元気な姿で会いましょう。約束ですよ。」と話しました。生徒たちは、その約束を守り、元気な姿で登校してくれました。

 3学期は、「1月住ぬる 2月逃げる 3月去る」という言葉があるように、あっという間に過ぎていってしまいます。だからこそ、次のことを生徒たちに話しました。
(1)1日1日を大切に過ごしましょう。
(2)卒業や進級に向けて、心と体の準備期間にしましょう。

 具体的には、次の4点を話しました。
①学校の良き伝統を受け継ぐ
 良き伝統とは、「どんな環境や状況でも、全力(ベスト)をつくす。最後までやり抜く。」ことです。3年生は卒業までその姿を見せていってください。1・2年生は、しっかり受け継いでください。

②凡事徹底
 何でもないような当たり前のことを当たり前に、徹底的に行えるようになることです。ごくごく当たり前のこととは、あいさつ、時間を守る、場をきれいにする、日常の学習、相手への思いやり・感謝などです。人として、当たり前のことを当たり前にできる人になってほしいと思います。

③大切な自分を絶対に傷付けない
 自分の命も他者の命も大切にする。結局自分を傷付けることになる犯罪行為や非行行為は絶対にしない。交通事故や屋外のレジャー事故に気を付ける。そして、どうしてもいらいらしたり、不安になったりしたときは、周りの大人(保護者や先生方)に相談することが必要です。相談する力を身に付けなければなりません。

④自立・自律に向けて
 「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、行動する」、そんな主体的な人間になってください。皆さんが目指している立派な社会人、職業人になるために必要なことです。 

 3月7日の卒業証書授与式、24日の修了式に向け、生徒と教職員が1日1日を大切し、生徒の心身の成長を図ってまいります。

 最後になりましたが、保護者や地域、関係機関の皆様、本年もよろしくお願いいたします。

多くの『凡事徹底』が・・・。

    校長室前に、生徒たちがしたためた書『凡事徹底』が掲示されています。

 「凡事徹底」という言葉は、私が折に触れ、生徒たちに話してきた言葉です。意味は、当たり前のことを当たり前に徹底的に行うことです。この当たり前は、挨拶であったり、返事であったり、掃除であったり、ゴミ拾いであったり、時間を守ることであったり、普段の学習であったりと、ごくごく当たり前のことを指します。この当たり前を当たり前にできることの積み重ねが、大きなものとなり、人からの信頼を得ることになることを話してきました。
 その『凡事徹底』を、寄宿舎女子棟での余暇活動において、書にしたためてくれたのです。生徒たちが、「凡事徹底」という言葉を書こうと思ってくれたこと、そして、校長室の前に掲示しようというアイデアを出してくれたこ と、何よりも私が今まで話してきたことが少しでも頭に残ってくれていることを、うれしく思いました。
 それぞれの書を見ると、生徒の個性があふれています。正に、「字は体を表す」、「書は人なり」です。

 私は、毎日生徒たちの書を見ながら、元気をもらっています!

                                                                                                                                                                                              

「自ら楽しむ・楽しんでもらう」という『与える人』へ ~音楽部ライブ・寄宿舎ウインターフェスティバル~

    12月5日(木)、音楽部のライブが行われました。
    音楽部の生徒たちが、これまでの練習の成果や趣向を凝らした演出で、大変楽しいものとなりました。楽器初心者として入部した新入生たちも、いつの間にか堂々と演奏をしていました。また、曲の合間のMCでも会場を沸かせてくれました。
 何より生徒たちが「自ら楽しむ、楽しませる」と『与える人』になっていました。『与える人』になるためには、事前の練習と準備(+アドリブ)が必要です。これまでの練習と準備、お疲れさまでした。

 

    12月11日(水)、寄宿舎のウインターフェスティバルが行われました。
  実行委員を中心に趣向を凝らした大変楽しいものでした。回を重ねる毎に実行委員会のパワーとアイデアにびっくりさせられます。全ての参加した生徒たちが、笑顔に溢れた良い表情を見せていました。
 これも生徒たちが「自ら楽しむ、楽しませる」と『与える人』になっていたからです。引き続き、「楽しい寄宿舎生活」にするために自治的活動の充実を図っていってほしいと思います。これまでの準備と当日の運営、お疲れさまでした。

困難な状況でも前を見て突き進む~学校祭を終えて~

   11月22日(金)・23日(土)に本校の学校祭が行われました。学校祭のテーマである『天元突破~走り出せ最高到達点へ~』のもと、より良い学校祭にしようと準備を重ねてくれた実行委員会の皆さん、本当にありがとうございました。
 このテーマには、「困難な状況でも前を見て突き進む」という意味が込められていました。私が日頃から皆さんに話している「どんな状況や環境でも、全力(ベスト)を尽くす。最後までやり抜く。」に通じるものです。皆さんの心意気と決意を感じるものでした。
 
 今年度は例年と趣向を変え、校内装飾やプレゼンテーション発表、販売会で日頃の学習の成果を発揮しました。
 前日祭には、校内装飾やプレゼンテーションの発表がありました。どの学年も趣向を凝らした、学年の個性にあふれた発表でした。装飾の意図や理由がしっかり伝わってきました。完成したときの達成感はひとしおだったと思います。
 このように形として現れる装飾もすごかったですが、形としては表れないことも、皆さんは学びました。これまでの学習で、みんなでアイデア・意見を出し合い、話し合い、合意形成を図り決定し、役割分担をして、協力して作業を進めていました。この経験は、何より大切なことです。必ず将来の力となります。

 そして、有志の発表では、皆さんのパワーを感じました。いつの間に練習をしていたのかというくらい、短い期間でしたがすばらしいパフォーマンスでした。有志の皆さんのやりきった感を感じました。これも日頃より「自ら楽しむ、楽しんでもらう」という与える人になってほしいことを話していましたが、それを実現してくれました。

 本祭では、販売会に多くの方々にお越しいただきました。保護者や地域の方々、卒業生等々への感謝の気持ちを込めて「おもてなし」ができました。また、自分たちが製作した、育てた製品や生産品を購入して喜んでいただくこともできました。
 働くことの根源は、人に喜んでいただく、感謝していただく、人の役に立つことと話してきました。多くの方が笑顔で喜んでくれました。さらに喜んでいただけるよう、質の高い良い製品を製作、生産できるよう、作業学習を頑張っていきましょう。

 そして、全校での音楽発表、一人一人声が出ていて、表情も良かったです。私は感動しました。きっと皆様に、感動をお届けすることができたと確信しています。

    保護者の皆様や地域の方々に、2日間の学校祭をつうじて、生徒たちは、今回のテーマに込められた意味である「困難な状況でも前を向いて突き進む」姿をご覧に入れることができたと思います。
 本校は、感染症の流行により、当日残念ながら参加できなかった生徒や十分な準備ができなっかった生徒もいました。そんな状況や環境でも、それぞれがそれぞれの立場で全力(ベスト)を尽くしてくれました。正に、困難な状況でも前を向いて突き進んでくれました。そんな生徒たちをたくましく思います。
 これも生徒たちを温かく見守っていただいている保護者の皆様や地域の方々のおかげであります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 生徒の皆さん、大変おつかれさまでした。

  

  

実りを実感~学び・収穫・製品~

   校内では各学科が販売会を行っています。
 作業学習等で製作した、育てた製品や生産物を、校内の教職員に購入していただく学習です。

 生徒たちが作ったペンケースが布巾、そして、キャベツやじゃがいも、さつまいもなど、一目でそのきれいさや立派さが分かるものでした。そこには、作業学習等での丁寧さや集中力、根気強さ、頑張りが、実りとなって表れていました。
 校長室で、生徒たちが製品や生産物をおすすめをする姿に、自ら製作した、育てたという愛着や自信を感じさせるものでした。ものづくりの基本は、人に喜んでいただくことです。それが自己有用感(肯定感)となっていきます。様々な実りを感じるものとなりました。

 来る11月22日(金)・23日(土)に前日祭・学校祭を開催いたします。23日(土)は一般公開となります。販売会において、生徒たちがこれまで製作した、育てた製品や生産物を、保護者の皆様や地域の方々に提供し、喜んでいただければと考えています。
 是非来校していただければ幸いです。生徒・教職員一同「おもてなし」の精神で対応させていただきます。お待ちしております。

   

公開研修会~学び続ける組織の実現へ~

    先日(11月1日)、「公開研修会」を開催しました。
 本校は、檜山管内唯一の特別支援学校であります。ですので、ここ今金町をはじめ、檜山管内の特別支援教育の充実・発展に資する「特別支援教育のセンター的機能」を発揮する使命があります。その意味で、この「公開研修会」を開催できましたことを大変うれしく思います。

 「公開研修会」のテーマである『社会自立に向けた道のりを歩む』に基づき、午前中は授業公開とディスカッション、午後は本校概要の説明、そして、北海道教育大学函館校准教授の本田真大(ほんだまさひろ)氏よる、「不登校と援助要請~社会的自立につながるSOSの出し方・受け止め方」と題した講演会を行いました。

    参加していただいた方々が、明日へのヒントや今後の実践の参考及び関係機関相互の連携・協力のきっかけとなったことと思います。
 ただ、あくまでも研修の主体は我々ですので、教職員同士の学び合いを大切に、学ぶ姿勢で取り組みました。授業公開や講演会においていただいた、多くの御意見、御示唆、御指導を真摯に受け止め、今後の教育活動に生かしてまいります。大変ありがとうございました。

 引き続き、「学び続ける組織」の実現を図るとともに、「センター的機能」を発揮し、檜山管内・道南地区・全道的な特別支援教育の充実・発展に努めてまいります。

 

      

模擬株式会社(IMAKANE FACTORY)学習会

   先日(10月29日)、「模擬株式会社(IMAKANE FACTORY)学習会」がありました。
   内容は、「利益の学習」と「卒業生の近況」でした。

 まず、「利益の学習」をしました。原価と利益から値段を決めることや、利益を高めるための生産品・製品の質の向上、多く売るための工夫等を学ぶことは非常に大切です(あくまでも学習活動としての押さえ、道立学校職業学科は利益の追求はしない)。収入と支出の関係は会社ばかりではありません。個人の金銭感覚を学ぶことにもなりますので、各教科、領域で関連した学習による「各教科等横断的な指導」を実践していきます。

 次に、「卒業生の近況」がありました。卒業生たちの現在の様子や後輩たちへのメッセージがありました。立派に職業人として働いている卒業生の姿に、在校生は羨望の眼差しを送っていました。卒業生たちからの後輩へのメッセージは、社会生活の厳しさや楽しさを実感できるものでした。
 卒業生が頑張っている姿は、在校生のみならず教職員にとっても大きな励みとなります。

 本校の特色ある教育活動「模擬株式会社(IMAKANE FACTORY)」の更なる充実・発展に努めてまいります。

 

          

恒例のマラソン大会

 10月11日(金)、恒例のマラソン大会を実施しました。生徒たちは、日頃の「体力つくり」や「体育」の学習の成果を発揮することを目指し、3km、6km、10kmに分かれて競い合いました。

 今金町の町内を走るコースに、ボランティアとして、今金交番の警察官や地元の建設協会の方々が、交通整理や誘導役等で大会の運営に携わったり、町内会の方々が、沿道で大声援を送ったりと、学校と地域が一体となった取組となっています。

 開会式で、私から「日頃の学習の成果を発揮して、自分の記録を更新すること、自分との闘いに負けないこと。そして、日頃支えていただいている地域の方々への感謝の気持ちを込めた走りを期待すること。」と、生徒たちを激励しました。

 生徒たちは、「ボランティアの方々が、誘導してくれたので安心して走れた。」、「地域の人たちの応援があったので、苦しくても諦めずに走れた。」とボランティアの方や、町内会の方々への感謝の気持ちを表していました。

 ボランティアや応援をいただいた皆さん、御理解と御協力ありがとうございました。

 

       

 

 

3学年、前提実習へ(就職内定を目指して!)

 先日(8月30日)、3学年の「前提実習決意発表」がありました。
 3学年の生徒個々が、前提実習への決意を述べてくれました。

 これまでの準備において、ICTを活用して作成したスライドを提示しながらの、わかりやすい決意発表に、後輩たち(2学年・1学年)は真剣な表情で聞いていました。

 3学年の生徒の皆さんの立派な姿と発表に、3年間の学習の成果を感じました。発表の内容も、私が生徒たちに伝えたいと準備をしたものを、全て話してくれたのです。
 (1)働くことの根源、喜び、(2)「自分から〇〇する」という自分から与える人になること、(3)くじけない前向きな気持ちや姿勢・最後までベスト(全力)をつくし、やりぬくこと、(4)一緒に働きたいと思ってもらえるように、愛されかわいがられる人に。そのために信頼・信用される、気遣いや思いやりのある人になる、等々。

 さあ、3学年の生徒の皆さん、3年間学んできたことをぶつけてきてください。自分が社会で通用するのか、自分が果たして立派な社会人・職業人となれるのか、チャレンジしてきてください。そして、自分の望む就職内定を勝ち取ってほしいと思います。

 前提実習が終わったときに、多くのことを学び、一回り大きくなって学校に戻ってくる3学年の生徒の皆さんの姿を期待しています。      

2学期スタート

 本日(26日)、令和6年度第2学期の始業式を行いました。
 生徒たちは、先月26日の第1学期の終業式での私との約束「8月26日の第2学期の始業式で元気に会いましょう」を、しっかり果たしてくれました。

 私は、始業式の中で、生徒たちに2学期に頑張ってほしいこととして4点話しました。
 (1)「全力(ベスト)を尽くす・最後までやり抜く」(本校の良き伝統)
 (2)「当たり前のことを当たり前にできるように!」(凡事徹底)
 (3)「自分自身を大切に!」(命を大切にする)
 (4)「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、行動する」(自立に向けて)

 生徒たちは真剣な眼差して私の話を聞いてくれました。
 2学期は現場実習やマラソン大会、学校祭等があり、内容の濃い約4ヶ月となります。
 この4ヶ月を、誰一人として取り残すことなく、全生徒が充実した学校生活を送り、成長を見せてくれることを期待するとともに、教職員一丸となって生徒と向き合ってまいります。

 保護者の皆様、地域及び関係機関の方々、引き続き2学期も本校の教育活動への御理解と御協力をよろしくお願いいたします。      

町民体育祭への参加~地域から愛され・必要とされる学校へ~

 町民体育祭1 町民体育祭2

 

 先日、今金町の「町民体育祭」が行われました。
 本校より希望する生徒と有志の教職員が参加しました。

 町の方々が趣向を凝らした競技種目に、生徒たちは、教職員や町民の方々と協力しながら取り組んでいました。このように町民の方々との交流の機会をもてたこと、生徒たちにとっても貴重な機会となりました。

 また、町長や自治会町内会連合会長等からは、町の体育祭への参加と協力に対して感謝の言葉をいただいています。

 本校にとって町との関係はなくてはならないものですが、持続可能な関係となるためにはWin-Winの関係(双方が利益を享受できる関係)でなければならないと考えています。そのためには、本校が地域から愛され・必要とされる学校となるよう、今後も取り組んでまいります。

日頃の生活や学習の成果~2学年宿泊研修から~

 

2学年の宿泊研修が7月9日~11日に行われました。
私も引率責任者として同行しました。
何より印象的であったのが、ネイパル森の職員の方の言葉です。

ネイパル森には、1日目野外炊飯やレクレーションなどを行い、1泊しました。
「今シーズン一番の学校です。テキパキした行動、協力して役割分担による炊事、準備、片付け、掃除。そして、もっと関わりたいと思わせる言動」という外部の評価をいただきました。これは、日頃の学校や寄宿舎での生活や学習の成果です。校長として、とてもうれしいことでした。                             

やはり普段の生活が外に出たときに表れます。これは今後の現場実習や就労にもつながります。普段の生活、つまり、学校生活や家庭生活が大切ということです。逆を言えば、普段できないことはできません。普段から生徒たちが、必要なことを自然に、当たり前にできるようにしていかなければいけないと、引率した教職員で共有したところです。

 

「ごちそうさまでした。とてもおいしかったです。」

トウキビ:本校ビニールハウス 

 生徒たちの「実り」を食しました。

 先日、校内でとうきびの販売がありました。
 ちょうど、とうきびは今が旬です。
 このとうきびは、本校の農場(ビニールハウス)で収穫されたものです。
 立派に実る姿に、思わず「おいしそう!」、「あまそう!」という言葉が出てしまいました。それくらい立派に収穫されたものです。

 ここまで育つには、農業科の生徒が寒い日も暑い日も、丁寧に作業をしてきたからです。立派にその実りとして表れています。

 校長室に生産品を持参した2年農業科の生徒たちのどこか誇らしげな表情が印象的でした。

「ごちそうさまでした。とてもおいしかったです。」

教職員の意欲的な研修

   前回のグループ協議②        前回のグループ協議より①  

 

 過日、教職員による校内学習会(研修)が開催されました。
 教職員の意欲的で、主体的な研修が展開されていました。
 
 研修は、教職員個々が自らの指導力を磨くことで、生徒等への指導の充実を目指すことです。延いては、学校としての指導力や教育力の向上につながることから、学校力=研修力と言われます。
 
 この日の研修のテーマは、「作業学習、現場実習、進路指導」でした。グループ内で、それぞれがテーマに沿った自分の意見を表現し、議論し、自らの見識等を高めていくことを目指します。

 夏季休業に入ると、教職員はそれぞれ個々の課題に応じて、外部の研修会や研究大会に参加して、自らの資質・能力の向上を図ります。それが、生徒への教育活動の充実に資することになるのです。

  

年度初めからの「勝負の3ヶ月」を終えて

     農場Ⅰ  農場Ⅱ  農場Ⅲ

   

 令和6年度も早いもので7月を迎えました。
 4月の年度当初から、私は教職員に「ホームルーム経営や組織体制の確立にとって、初めの3ヶ月が大切」であること、つまり「勝負の3ヶ月」であることを話してきました。

 その3ヶ月を終え、各ホームルーム担任や学年スタッフ、分掌部長等は、生徒との関係性やホームルームの状況、各部署の連携体制(報告・連絡・相談・確認)、指示系統の確立を振り返る時期となりました。

 それらが良い状況にあるのか、不十分であるのか、不十分であれば何が課題なのか等々、振り返りを経て、次の段階である組織の軌道修正に入ります。

 1学期も残り1ヶ月弱となりました。生徒たちが安心安全な中で有意義な活動が展開できるよう教職員一同で取り組んでまいります。

「生徒主体の、自分たちでつくる体育祭」の開催

   過日(6月17日)、令和6年度体育祭が行われました。

 今年度の体育祭は、競技内容を変更したり、競技の準備や後片付けも生徒たちが行ったりと、例年以上に「生徒主体の、自分たちでつくる体育祭」を目指しました。
 今年度の体育祭のテーマは、「百花繚乱~今養の英雄よ 輝きの舞台へ~」です。これには「頑張った成果をたくさん出して、みんなで輝こう」の気持ちが込められているということです。生徒たちは、このテーマのとおり、これまでの準備や練習の中で、全力(ベスト)を尽くしてくれました。

 当日は、天候にも恵まれ、多くの保護者や地域、来賓の方々が応援にお越しいただきました。私は、生徒たちに開会式で次のような話をしました。
 「頑張った成果は目に見えるものばかりではありません。速く走れた、何位になった、勝った、数多く跳べたといった結果に残る、目に見える成果ばかりではありません。結果に表れない、目に見えない成果もあります。例えば、友達・仲間を応援した、励ました、チームをまとめた、競技の準備を頑張った、最後まであきらめなかったといった成果もあります。皆さんには、このような結果に表れない、目に見えない成果を大切にする人になってほしいと思います。ですので、本日は、目に見える成果も目に見えない成果も、一つでも二つでも発揮してください。」
 そして、3年生には、「本校での最後の体育祭となります。どんな状況や環境でも全力(ベスト)を尽くし、最後までやり抜くという、本校の伝統も思う存分発揮してください。」

 この言葉のとおり、生徒たちは全力プレーで、個々の生徒が多くの成果を出してくれました。今年度は例年以上に「生徒主体の、自分たちでつくる体育祭」ということで、生徒たち自身が、動き、考え、相談しなければなりませんでした。ですので、生徒たちの多くの声が聞こえてきました。学年を超えて応援する声、教え合う声、相談する声、息を合わせる声等々です。正に、「生徒主体の、自分たちでつくる体育祭」となりました。

 当日は、生徒たちに温かい御声援と拍手をいただき、誠にありがとうございました。御来校いただきました全ての皆様に感謝申し上げます。

生徒主体の体育祭へ

よさこいソーラン  紅白リレー

 6月17日の体育祭に向け、「総練習」が行われました。

 今年度の体育祭は、競技内容を変更したり、競技の準備や後片付けも生徒たちが行ったりと、例年以上に生徒主体の、自分たちでつくる体育祭を目指しています。

 朝方の雨を受け、グラウンドのコンデションは良いとはいえませんでしたが、生徒個々がベストを尽くし、それぞれが成果を出していました。その成果は結果として表れる成果ばかりではなく、結果には表れない成果も含みます。
 私は何よりも生徒たちの声がよく出ていたと思います。応援する声、相談する声、教え合う声、息を合わせる声等々、これも大切な成果です。これらをしっかり生徒たちに意味付け、価値付けをしてあげるのが、我々大人(教職員)の使命と、改めて感じました。
 
 さらに、生徒主体での準備・後片付けも、自分たちでつくる体育祭の取組です。これまでは、教職員が準備や片付けをしていたところを生徒たちが行います。まだスムーズにはいきませんが、生徒たちの顔を見ると充実感が読み取れます。体育祭当日までに生徒に任せる部分と教職員主導の部分との線引きを確認し、できる限りスムーズな進行となるように取り組みます。

    体育祭当日(17日)、生徒たちは、保護者や地域の方々への日頃の感謝の気持ちも込めて競技を行います。多くの保護者や地域、関係機関の皆様の御来校を心よりお待ちしています。

最高の想い出に(3学年見学旅行)

 5月21日~24日(3泊4日)の3年生見学旅行がありました。

 初めての飛行機搭乗、集団生活であるホテルでの宿泊、高層ビルや人の多さにびっくりした見学先、自ら訪れる場所を決めた自主研修等々、貴重な経験となりました。

 出発式で、私から生徒たちに3つのことを話しました。1つ目は「健康管理」、2つ目は「決まりやルールを守る」、3つ目は「相手や周りのことを考える」の3つです。
 この4日間、生徒たちはこの3つのことを意識して取り組み、最高の想い出となる見学旅行となったと思います。

 『たかが4日間、されど4日間』(泊行事の意義)を改めて感じさせてくれた生徒たちの姿がありました。安心安全のもと、規律ある中に楽しい見学旅行となりました。

3年生から1年生へ(よさこい練習)

                                        

    本校の今年度の体育祭は6月14日(金)に行われます。
 保護者、地域及び関係機関の皆様、当日お時間の都合のつく際は、生徒たちの頑張りを御覧いただけましたら幸いです。

 体育祭の内容につきましては、コロナ禍を経て、持続可能な行事の在り方を現在教職員で検討しているところであります。今年度も新たな取組をしていきます。

 そんな中、全校競技のよさこいは、今年度も実施します。よさこいの練習のスタートは、経験のある3年生の踊る姿を1年生が見よう見まねで踊ることから始めました(2年生は現場実習中で不在でした)。3年生は少し恥ずかしそうにしながらも、経験者として立派に見本となる踊りを見せてくれました。また、1年生も真剣に取り組み、初めてとは思えないほど立派に踊っていました。

 当日は、生徒たちが勇壮に、豪快に一丸となって踊りますので、御期待ください。

今金町ふるさと塾「今金オリエンテーション 歴史探訪!」

国指定遺跡 ピリカ遺跡 今金町開拓の祖 今村 藤次郎像

     国指定遺跡 ピリカ遺跡            今金町開拓の祖 今村 藤次郎像

 5月12日(日)、今金町教育委員会(社会教育委員会)主催の「今金オリエンテーション 歴史探訪!」が開催されました。本校からも新転任者を中心に教職員が参加しました。

 私も3年連続3回目の参加となりましたが、毎年見学(説明)先が少しずつ変わっていて、毎年勉強になることばかりです。参加した教職員からも、「今金町の歴史や資源が分かり興味が更に湧いた」、「もっと深く調べてみたい」などの声が聞かれました。

 生徒たちも地域学習として、「今金町徒歩散策」や「ピリカアウトドア」を実施しています。生徒たちには、この今金町のことを知り、そして愛し、今金町を第一、第二のふるさととして感じてほしいと思っています。そのためには、教職員もこの今金町を知り、愛し、学校教育目標にある「『地方創生』と『共生社会』の創り手である」という意識が必要です。参加者との交流を通して、思いを強くしました。

現場実習決意発表(2年生)

   

 5月10日(金)、2年生の現場実習(13日~23日)に向けた「決意発表」がありました。
 生徒一人一人から発表がありました。先ず、社会人としての理想像は、信頼される人、仕事を任される人、周りから愛され・好かれる人、何事にも全力で取り組める人、最後までやり抜ける人等でした。次にその理想像に近付くための目標は、次のとおりです。
 ・体調管理(早寝、早起き)、元気に休まず出勤
 ・大きな声で(相手に聞こえるように)挨拶、返事
 ・言葉遣い、分からないことを尋ねる、相談する
 ・前日準備、忘れ物をしない
 ・態度や表情、最後まで話を聞く、物を丁寧に扱う、苦手な事をやり抜く、集中して取り組む、メモを取る、あきらめずに取り組む、5分前行動、報告、連絡、相談、確認
 ・心の安定、気持ちを切り替える、前向き(プラス)に考える
 ・コミュニケーション、感謝を伝える
等々、どれも大切なことばかりでした。1年生の進路の学習で、しっかり「知る」をテーマに学んできた証です。
 
 2年生の進路の学習のテーマは「見極める」です。そのためには、これまで学んできたこと、「あいさつ、返事、時間を守る、言葉遣い、身だしなみ、分からないときの尋ね方、同じミスをしないような確認、反省、準備(予習)」等、今できるベスト(全力)を尽くしてきてほしいと思います。

 私から生徒たちに、次のようなエールを送りました。
 自分が将来働くために、自分の力は社会で通用するのか?どんな力が必要なのか?どんな仕事が自分に向いているのか?自分の得意なところ、苦手なところは?等を学び、自らの口で語れる(言語化できる)ようにしてください。
 そして、何よりも「働くことでしか得られない喜び、幸せ」を少しでも実感してきてください。これさえ感じることができたら、将来の皆さんの人生を豊かにしてくれます。

 生徒たちが、多くのことを学び、経験してきてくれることを切に願います。

「父母と先生の会・進路指導振興会」総会を開催

 先日「父母と先生の会・進路指導振興会」総会が行われました。ご出席いただいた保護者の皆様、ありがとうございました。一年間どうぞよろしくお願いいたします。
 その際に、保護者の方にもお知らせしましたように、今年度より新たな取組が二つあります。
 一つ目は「道立学校における働き方改革の実践」です。働き方改革の目的は、教職員が心身ともに健康な状況で生徒と向き合えることができるようにすること、つまり、教育の質を高めることにあります。その環境づくりや意識改革を図ることが急務となっています。本校においても、これまでは主に休日や長期休業中に実施してた勤務時間外電話対応(自動メッセージ)を、平日も実施し、緊急の際以外は勤務時間内で対応することを原則とします。なお、緊急の際もあると思いますので、その際は予めお知らせしている緊急連絡用公務携帯電話の方に連絡をお願いいたします。
 二つ目は「発信力強化」です。本校の良さを一人でも多くの方に知っていただくとともに、日頃の教育活動を情報発信していきたいと思い、教職員とともに取り組んできています。私もその一環として、HP(Webページ)に「校長だより」を新設しました。私が、保護者や関係機関職員向けに日頃の生徒や教育活動の様子を情報提供していくことで、本校への理解がさらに進むことを期待しています。5月より本格実施としますので、保護者の皆様も時間のあるときに御覧いただければ幸いです。

「校長だより」スタート

校内の桜①校内の桜② 本校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 令和6年度は、24名の新入生を迎え全校生徒54名、新転任者13名を加え正規職員56名で、スタートしています。
 今年度より「校長だより」を新設しました。本校の生徒や教育活動の様子を、保護者や地域、関係機関等の方々に知っていただくべく情報提供していきます。時間のある際にご覧いただければ幸いです。
 今年度も保護者や地域の方々のご期待に応えるべく教職員一丸となって取り組んで参ります。ご理解とご協力をお願いいたします。